わたしの作品、販売して大丈夫?

わたしの作品販売して大丈夫? インタビュー

完成した作品、すぐに販売して大丈夫?

独学で作った作品だけど、販売しちゃっていいのかな?

レッスンで学んだ作品。何回練習したら販売できる?

 

販売できるかどうかは作品の完成度によって決まります。
「独学だから販売してはいけない・・・」と思う必要はありません。
以前に過去記事「ハンドメイド独学のすすめ」にてクローズアップしたように、独学で学び、素敵な作品を販売している作家さんは沢山いらっしゃいます。

 

また作品が美しいことは大前提ですが、ここに安全性・耐久性が伴うことも必要です。
アクセサリーの場合は使用感・つけ心地はどうか。花の場合は花もちが良いのか。
そういった部分も、作品が販売できる域に達しているかを判断する上で重要な要素になります。

今回のテーマについてMUUKOJI 天然石アクセサリー作家 Yuriさんにインタビューさせていただきました。
Yuriさんがハンドメイドを始めたのはなんと小学生の頃。ビーズワークに魅了されて色々な本を見ながら作っていたそうです。
販売を始めた当時はハンドメイドの資格や教室はほとんどなく、制作・販売方法ともに独学で学バレたそうで、現在はご自身のオンラインショップを中心に人気作家さんとして活動をされているんですよ。

 

MUUKOJI 天然石アクセサリー作家 Yuriさん

 本テーマ「完成した作品、すぐ販売して大丈夫?」について

yuko
yuko

今回のテーマ「完成した作品、すぐ販売して大丈夫?」は、大切なテーマだと感じています。作りや、安全性、耐久性、強度などが未完成な販売品を見かけることがあって。お客様は信頼して、期待を持って購入してくださるので、品質が良いことは大前提だと思っていますが、Yuriさんは今回のテーマについて、日頃感じていることはありますか?

Yuri
Yuri

「すぐ販売」の意味も、例えば『さらに新しい技術を習得するために習われている方』と『全くの初心者の方』では異なりますよね。経験がある方は、習って直ぐの技術でもご自身が培ってきた経験も重ね合わせることで「安全性、強度、耐久性」を押さえられるかと思います。一方で初心者の方の場合は、経験からの予測ができないですよね。そのため新しく学んだ技術を使って作ったものに関して、見た目の美しさはもちろん、ご自身でも使用して使用感や耐久性、強度を確認してから販売につなげるのが良いと感じています。

yuko
yuko

自分自身で使用することって大切ですよね。
使ってみないと分からないことや改善点ってありますよね。

 

作品を販売する前にどんなことをしている?

Yuri
Yuri

私の天然石アクセサリーは、ほぼ一点ものなので作ったら直ぐ販売しています。作りながら、経験から強度の確認や壊れやすいポイント、ピアスやイヤリングがメインとなるので耳や金具が耐えられる重さかどうかを確認し仕上げています。Yukoさんは、作品を販売する前に何かしていることはありますか?

yuko
yuko

私は花を使う作品は「花の状態の経過観察」をしてします。ハンドメイドを始めた頃に作ったハーバリウムは、確証を得るために約半年~10ヶ月経過観察してから販売していました。このとき経験したことが、なかには固まるハーバリウムやキャンドルに応用できることもあり、1つ1つ丁寧に積み重ねてきて良かったと感じることが多くあります。

 

未熟な状態の作品販売、なぜしない方がよいのか

Yuri
Yuri

中には技術が未熟だからと言う理由で、安い値段で「お客様で実験しながら」販売されている方もいらっしゃるようにみえますが、作り手として絶対にしてはいけないことだと思っています。

 

してはいけない1つ目の理由は「お客様の作品に対する期待感への裏切り」。そして2つ目の理由は「ハンドメイド業界全体のレベルを落とす」ことにつながることです。これは深刻な問題で「日本国内でのハンドメイド=安いもの」というイメージを拭いきれない原因の1つとなっていて、それは最終的に自分たち作家が苦しむことになると感じているからです。

 

とはいえ、やはり最初は誰でも初心者。お客様から指摘されて成長していくこともあるかと思います。しかしそれが最低限であるように、できる限りの準備をしてから販売してほしいと思います。

yuko
yuko

お客様から声をいただいて成長することもありますよね。そして初めのうちは、作ったものに正規の値段をつけにくいこともあるもの。そんなときは自信がないから価格を下げるのではなく、「期間限定価格」や「モニター価格」を設定して「今だけお求めやすい価格にさせていただいています」と安くなっている理由を提示して販売する方法もありますよね。

確認しよう。商品の使用感・安全性・耐久性

yuko
yuko

商品の「使用感」と「安全性、耐久性」が販売の基準を満たしていることは、実はクレーム対策にもつながりますよね。レッスンを受けられた場合は、ご自身で十分に確認する他、先生にも作品を見てアドバイスをいただきながら販売へとつなげていけたらいいですよね。

Yuri
Yuri

そうですよね。そうして品質の良い商品を、作り手として日々心掛けていきたいですよね。 

yuko
yuko

Yuriさん、この度は貴重なお話をありがとうございました。今回のお話を受けて、私自身、もう一度、自分の作品作りを見返し、1つ1つ丁寧に積み上げていきたいと思いました。

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