売れる作品=自分が好きな作品ではない?
作家として活動するからには、
お客様に手に取ってもらえる商品を作りたいな
使ってくださる、飾ってくださる相手を想って作るハンドメイド品。
気持ちを込めて作ったハンドメイド品が「売れてほしい=お客様に手してもらって幸せな気持ちになってほしい」と願うことは当然の想いですよね。
でもそれって自分の「好きな作品」を追求していくだけで良いのでしょうか。
今回は「売れる作品、好きな作品」のテーマでお届けします。
大切なポイント5つ
好きな作品をとことん追求するのを「幸せ」と感じる作家さんもいれば、多くの人に愛されることを「幸せ」と感じる作家さんもいます。また、安定的に収入を得ていけることを最も大切に思う作家さんもいます。作家活動のどの部分に楽しみや幸せを感じるかは人それぞれです。
しかし、「ものを売る」ということは「お客様のお困りごとを解決したり願いを叶えたりすること」です。
ハンドメイドを仕事にしたいと思うのであれば、「自分の願い」ではなく「お客様の願い」を叶えるために行動していきましょう。
そのためには、自分の「好きな作品」から少し離れてお客様の「好き」や「希望」を考える必要もあるのです。
1, お客様の求めるものをリサーチする
お客様が自分用に購入するのか、プレゼントとして購入するのか。アクセサリーの場合は特別な場所につけていくものなのか、普段使いできるものなのか。花雑貨の場合はマンションサイズなのか、大きな壁や店舗に飾りたいのか。
お客様が求めていることを知り、そのニーズあわせたものを作ることで、手に取ってもらいやすくなります。
ではそのニーズをどうやって探るのでしょう?その方法はいくつかありますが、たとえばハンドメイドマーケットのminneやcreemaでランキング上位に入っている作品の説明文やレビューを見てみるのもオススメです。
そこには、お客様目線の説明文が加えられていたり、お客さまが自由に選べるバリエーションがあったり、名入れサービスやラッピングサービスが充実しているなどの特徴が見えてくるはずです。
2, 多くの人が「綺麗」「素敵」と思うものを探る
自分がビビッとくる作品と、多くの人が「素敵〜!」と思う作品、実は違ってることも多いんです。
それを探っていくには、経験も必要。まずはたくさんの作品をつくってみて、投稿したり販売してみましょう。
同じ時間に同じような条件で投稿してみて、反応を比べてみましょう。そうすると、「いいね」や「保存」などの数に差があることがわかってきます。
投稿や出品を繰り返していくと、次第にたくさんの人に愛される作品と、そうでない作品が見えてきます。
3, 季節・イベントを常に意識する
「春には飛ぶように売れた作品も、夏になると全然売れなくなった…」
こんな話はよくあることです。
春が近づくと春らしい作品が求められ、夏が近づくと夏らしいカラーが求められるもの。また、お正月、母の日、父の日、敬老の日、クリスマス…などなどイベントにより需要も変わってきます。特に季節感やイベントを大切にされるお客様は、自分用の他に大切な人へのプレゼントとして作品を選ぶことが多いため、そういった需要を逃さないようにすると売上にも違いが見えてきますよ。
大切なのは、その季節・イベントより早めに準備をすることです。minneやcreemaなどの販売サイトからも作品募集メールが届きますので、見逃さないようにしましょう。
4, 魅力的に見える工夫をする
実は売れる作品は作品そのものよりも見せ方に秘訣があることも多いのです。
例えば、どんなに素敵な作品でも写真がうまく撮れていないとお客様の心に響きません。また、同じ作品でも作品名が良いだけで飛ぶように売れることもあったりします。
SNSでもリールなどの動画を使って作品の質感が伝わる工夫をしたり、作品のストーリーやコンセプト、作品に込めた想いなども伝えていくことで、さらに魅力が増し「欲しい!」と思ってくださる人が増えていきますよ。
良いものを持っているのにお客様にその良さを届けないでいるのは、お客様にとっての損失であるという考え方もあるのです。
作品の良さはしっかりと届けていきましょう!
5, 「こだわり」をアピールする
それでもやっぱり、自分の「好き」や「こだわり」をとことん追求し、他と差別化した自分だけの作品をつくりあげることができれば素敵ですよね。そんな作品は、たとえ大衆受けはしなくてもコアなファンがついてくれて何度もリピートしてもらうことができるようになります。また、希少価値があると単価アップも見込めますよね。
しかしそこまでの道のりは険しいことも。大衆受けしないものはなかなか拡散されず、お客様に届きにくいとも言えます。
そんな時は、より一層マーケティングに力を入れる必要があります。SNSや広告ツールなどを使ったり、コンセプトをしっかりと表現したパンフレットやwebサイトを使ってしっかりアピールしていきましょう。
現役作家さんはどう考える?
「売れる商品ってなんだろう?」のテーマでハンドメイド作家さんにインタビューしてみました。
この度話をうかがったハンドメイド作家さんは、現役の作家活動を行いながら、ハンドメイドの弟子入りサービス「デシリィ Decily」にて「ししょう」としても活躍中のベテラン作家さんたちです。
【Poleczka】アクセサリー作家・SNS集客コンサルタント maiさん
趣味で作るものが「好きな作品」。そこからお客様の需要に合わせたものが「売れる作品」。 なので少し辛口ですが、趣味だと『作品』。販売していこうとなると「作品」でなく「商品」といった表現や意識になるのかなと個人的に思っています。
【BARO】 キャンドル作家 若葉さん
始めは芸術的で奇抜な作品を作って売っていこうというコンセプト(笑)蓋を開けてみれば、お花を使用した、華やかで凝りすぎていない作品ばかりが売れていくので、それが求められているのだろうと考え、「売れる作品」をメインに作るようになりました。 後からわかったことですが、私の作品は贈り物に選んでいただくことが多いです。 贈り物に奇抜なものは選びませんよね!
【uhuhu】ハンドメイドアクセサリー nanaさん
「売れる商品」は、①多くの方が「綺麗」だと思う色 ②普段使いがしやすい色 ③季節感が満載 ④季節を問わない色。 売れる商品の幅は決して狭くはありませんが、お客様が「今何を望んでいるか」が分からないところが難しい点ですね。
最後に
ハンドメイドを仕事として「商売をする」ということは「お客様の願いを叶える」こと。そして社会の中で働くということは、世の中を豊かにするということでもあります。
もし企業に勤めて仕事をするなら、自分の「好き」を好きなだけ追求するなんてことはなかなか許されることではありません。
でも、自分で仕事をする・起業するということは全てが自己責任である分、ある意味どんな姿勢で仕事をするかも自分で選べるということです。「売れる」と「好き」のバランスをうまく取りつつ、自分の心もお客様のことも大切にしながら進めることができると良いですよね。
今回は「売れる作品、好きな作品」のテーマにそって、大切なポイントを5つご紹介しました。この5つの他、売れる商品を作るためには「自分らしさ」も大切な要素になります。このことについては、「自分らしさを大切にした作品作りをしよう」にてクローズアップ予定ですので、あわせてお読みください。
また下記記事にも、ヒントとなる点や、ハンドメイド作家さんのインタビューが掲載されているので、参考にしてみてくださいね。
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