Mind of DecilyDecilyの想い
こんにちは。
お読みくださりありがとうございます!
Decilyを運営する株式会社ナインツリーズ代表の歳森麻美(としもりあさみ)と申します。
私は2014年から9年間、ドライフラワー作家として活動してきました。
もともと人前に立つのは苦手で、家に篭り、一人でものづくりをするのがするのが好きでした。
途中で3人目の子供が生まれたり、勤めていた会社を退職したり、シングルマザーとなるなど私生活でも色々なことがありましたが、
山あり谷ありの日々を過ごしつつ大好きな作家活動をなんとか続けてくることができました。
しかしながら、年々ハンドメイドをとりまく世の中の流れに少しずつ違和感を感じるようになりました。
Decilyは、そんな作家の小さなもやもやから生まれた作家が運営する作家のためのサービスです。
ここ数年で私たちの作家活動は良くも悪くも大きく変化してきました。
まず、作家さんが増加していくことで仲間が増える喜びがある反面、安売り傾向が加速しています。
時間や手間をかけて作品を作っても、あるべき価格で販売することが難しくなってきているのです。
また、近年のSNSや動画サイトでの自己開示ブーム、副業ブーム、ノウハウ販売ブームにより、
作家さんたちが大切に培ってきた知識が大量に流出し、
その他のいい加減な情報と混ざり合って大安売りがなされている状況です。
私は今のこの状況が、幸せな作家を減らしてしまっているのではないか?
ハンドメイドの未来を暗くしているのではないか?
・・・という危うさを感じています。
「自分の作品が売れたらそれでいい」
「自分の投稿がバズればそれでいい」
「フォロワーさんが増えれば後のことは知らない」
「自分がコンサルで稼げればそれでいい」
・・・では結局誰のためにもならず、日本のハンドメイド業界はどんどん衰退していきます。
ある頃から、この世の中の流れを見ているのが苦しいと思うことが増えてきました。
「作品をつくる」以外のことに注力するのに疲れてきて、作家をやめたいなと思う日さえ出てきました。
でも、負けず嫌いの私は
「やめてしまう前に自分にできることを全部やってから決断しよう」
と考えてしまったのです。
そして、せっかく長年かけて培ってきた知識があるのであればそれを大切にし、
正当な対価を得ながら必要な方に受け継ぐ仕組みがあればこの業界で幸せになれる人はもっと増えるのではないかと思い始めました。
ハンドメイド作家が生み出している作品は、多くの場合「無くても困らないもの」かもしれません。
暗いニュースが飛び交う昨今、アートに触れたり、ハンドメイド雑貨にまで目をやる余裕がなくなってきている人もいるかもしれません。
それでも、
暮らしの中に、
毎日のファッションの中に、
デスクの上に、
カバンの中に、
贈り物のひとつに、
思い出の写真の中に、
誰かが一作業一作業に手をかけ心をこめて作った作品があるということは、
少なからず人々の心をあたため、暮らしを豊かに彩るお手伝いをしているのではないかと思います。
だから…といっては強引かもしれませんが、
世の中のハンドメイド作家さんが幸せな創作活動ができるということはその作品を手にする人々の心や暮らしが豊かになるということにつながるのではないかと思うのです。
ハンドメイド作品は、「無くてはならないもの」ではないように見えますが、
本当は既製品では手に入らない幸せを人々の心に残しているのではないでしょうか。
Decilyはこれまで多くの作家さまのご意見をうかがってきました。
「ある先生から一方的に同じ技術を学んでも、独自性が生まれず作家として食べていくことができない」
「動画レッスンサイトで学んでも、その作品しか作れるようにならない」
「とある協会でディプロマを取得しても納めるお金や制約ばかりで自立して活動することができない」
「ハンドメイドコンサルに大金を払っても、実務経験に乏しく本に載っているようなアドバイスしかもらえない」
など、結局お金を無駄にしてしまって身にならなかった
・・・というお話が後を絶ちません。
Decilyが提供したいのは、先輩作家によるメンタリングです。
メンタリングとは、教えられる側の課題や目標に対して1対1で伴走する教え方のことです。
先輩作家(「ししょう」は)「答えを教える」のではなく
「答えは教えられる側の中にある」というスタンスで、
一緒に探し、伴走していきます。
なお、先輩作家は必ず作家名・経歴を明かしての登録となります。
そして、
「生徒(「でし」)さんが自分の足で歩いていけるようになる」ことを目標に、
しっかりとサポートさせていただけるよう、ししょう同士の勉強会も開催しています。
Decilyを立ち上げようと思った背景にもう一つ
「ハンドメイド作家は大企業から搾取される対象になっていないか?」という疑問がありました。
大企業が販売する材料を買って、
大企業が運営するショップで販売して、
大企業が運営するサイトで学ぶ。
そして作家の手元に残るのは、人件費も出ないようなギリギリの利益。
浅はかかもしれませんが、その構造を抜け出すには、作家自身が立ち上がるしかないのではと思ったのです。
そして今、小さな思いがどんどん膨らみ、たくさんの同じ思いの作家さんを巻き込んでちょっとした風が起こりつつあります。
(参考)150%を達成したクラウドファンディング「憧れの先輩作家に弟子入りできるサービスでハンドメイド作家さんの幸福度を高めたい!」
そんな生まれたばかりのDecilyですが、作家目線で、作家さんの幸せを第一に考え運営を行っていきます。
頂戴した手数料はDecily運営のサーバー費・光熱費・システム保守開発費・宣伝広告費・人件費の他、
ししょう勉強会やししょうのための講習会、各種イベントなどDecilyとユーザーさまの発展のために大切に使わせていただきたいと思っています。
また、もしDecilyの活動の範疇にある・ないに関わらず
「こんなことができたらいいな」
「これがやりづらいな」
「こんなことに困っている」
などがありましたら、ぜひお聞かせください。
応援してもらえたり、仲間に入ってもらえたらもちろん飛び上がって喜びます。
でも、心の中に置いていただいて、「ああ、あんなこと言ってるサービスもあったな」とたまに思い出していただけたりするだけでも十分嬉しいのです。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。